診療科

老年・総合内科

概要・特色

 老年・総合内科は一つの専門科に分類できないような症状や、身体の問題が複数の科にまたがるような疾患を持つ方に対応しています。複数の臓器に異常や症状を持つ方は、どの科を受診すればよいかわからないことがあります。また、いろいろな症状をうまく伝えられるだろうか、専門科に関係ない症状については言い出しづらい、などと心配されている方もあるかもしれません。そのような患者さんが安心して診療を受けられるようにお手伝いし、必要に応じて専門科と連携を図ります。
当科では、特に高齢者の総合診療を得意としています。子供に小児科があるように、高齢者は若い人とは違う特色があることから高齢者の特色に配慮した診療が必要になります。
 高齢者は腎臓も心臓も加齢で変化しています。筋肉もおちています。何より糖尿病や高血圧などの生活習慣病やがんや認知症などのいくつもの病気を抱えている患者さんが多いと思います。そういった患者さんにとっては若い人と同じ診療が良い診療とは限りません。検査に苦痛を伴うこともあるかもしれません。また治ることの期待できない病気もあるでしょう。いくつもの疾患がある場合、どの疾患を優先して治療すべきか、どこまで治療すべきか迷うこともあると思います。そんな時、老年・総合内科は皆さんの「人生の黄昏時のナビゲーター」でありたいと考えています。
 また老年・総合内科ではあらゆるライフステージにおいて「活力ある生活の質をより長く保つ」ことが大きな目標となります。それは病院だけで完結するわけではなく、地域・在宅医療を含めて考えてゆく必要があると考えています。そのため、病気を診ることはもちろん、地域の医療機関との連携、他の医療スタッフとの協働、福祉との連携、さらには高齢者を取り巻く社会システムなどにも配慮をした診療を心がけています。
また、当科は整形外科やリハビリテーション科や栄養サポート室と共同でフレイル・ロコモ外来を開設しています。最近体重が減った、疲れやすい、筋力が落ちた、歩くのが遅くなった、外に出て活動するのがおっくうになった、などの症状がある方はフレイル状態が疑われ、要介護状態になるリスクが高いかもしれません。是非受診していただき、元気になる秘訣を相談ください。

診療内容

こんな方は老年・総合内科を受診ください
●いくつもの病気があり、どこの科を受診したらいいかわからない。
●「体がだるい」「何となく調子が悪い」といった臓器を特定できない症状がある。
●いろいろな生活習慣病に対して総合的な診療をうけたい。
●年のためと思われる身体の不調がある。(貧血、浮腫、体重減少など)
●フレイルかどうか知りたい、フレイルの対策を知りたい。
●多くの種類の薬剤を服用しており、相談や整理をしたい。
●病気だけでなく介護のこと、介護保険、福祉制度利用も相談したい。

担当医紹介

役 職
病院長
氏 名
葛谷 雅文くずや まさふみ
専門領域
内科学
老年医学
代謝(脂質代謝)
栄養
資 格
日本内科学会認定医
日本老年医学会専門医
日本動脈硬化学会専門医
日本未病学会認定医
所属学会
日本内科学会
日本老年医学会
日本動脈硬化学会
日本在宅医療連合学会
日本臨床栄養学会
日本サルコペニア・フレイル学会
日本未病学会
など

コメント

診療の専門は高齢者の総合内科です。
その他、脂質代謝異常の患者さんにも対応します。
役 職
老年・総合内科部長 兼 医療支援センター副センター部長
氏 名
前田 惠子
卒業年
平成5年
専門領域
老年内科 一般内科 在宅医療 
資 格
総合内科専門医
老年科専門医・指導医
循環器専門医 
日本医師会認定産業医

所属学会
日本内科学会
日本老年医学会
日本循環器学会
日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会
日本臨床栄養学会
日本臨床救急医学会

コメント

診療の専門は高齢者の総合内科です。
訪問診療の経験を活かし、病院と地域がより良くつながるよう努めます。
一次救命処置の一般市民への普及活動にも取り組んでいます。

役 職
医長
氏 名
大村 朋美
卒業年
平成24年
専門領域
老年医学
糖尿病
資 格
日本内科学会認定医
日本糖尿病学会専門医
所属学会
日本内科学会
日本老年医学会
日本糖尿病学会
日本糖尿病合併症学会
日本内分泌学会
役 職
医師
氏 名
加藤 浩之
卒業年
令和3年
専門領域
内科

コメント

どんな場面でも通用する総合内科医を目指し、日々勉強させていただいています。
常に目の前の患者さんに最善を尽くせるよう、精進してまいります。