診療科
内分泌・代謝内科
概要・特色
内分泌代謝内科では、甲状腺、副甲状腺、副腎などのホルモンに関する内分泌疾患と糖尿病、脂質異常症などの代謝性疾患を専門に治療しております。
特に、糖尿病の患者さんは増加の一途をたどっており、2016年の国民・健康栄養調査では、糖尿病患者数が1000万人、糖尿病予備群が1000万人と推計されており、50歳を過ぎると患者数が増加しています。当院でも糖尿病患者さんの受診者数は増加しております。そこで、糖尿病患者さんに対して、より良い治療を行えるように、糖尿病センターを平成25年4月1日より開設しました。
糖尿病診療に関しますことは、下記の糖尿病センターのご案内をご覧になってください。
当科で扱う疾患は、糖尿病に代表されるように慢性的な疾患が多いのが特徴です。そのため患者さんの生活・社会背景を考慮し、信頼関係を深めながら診療に当たるように努めることにより、患者さんに満足していただける医療を提供していきたいと考えております。
また、当科は栄養サポートチーム活動(NST活動)にも積極的に参画しています。適切な栄養管理を行うことで、原疾患の治療成績や患者の生活の質を向上させることを目標に、診療科の枠を超えて活動しています。
学会認定施設- 日本糖尿病学会認定教育施設
- 日本内分泌学会認定教育施設
- 日本甲状腺学会認定専門医施設
主な対象疾患- 2型糖尿病
- 1型糖尿病
- 甲状腺疾患
- 副腎疾患
- 脳下垂体疾患
診療内容2型糖尿病
- 日本糖尿病学会認定教育施設
- 日本内分泌学会認定教育施設
- 日本甲状腺学会認定専門医施設
- 2型糖尿病
- 1型糖尿病
- 甲状腺疾患
- 副腎疾患
- 脳下垂体疾患
診療内容2型糖尿病
インスリンを産生する膵β細胞の機能不全及びインスリン作用を受ける肝臓及び骨格筋におけるインスリン抵抗性のため起こる全身の代謝異常です。この代謝異常が糖尿病固有の細小血管障害や全身の動脈硬化を進行させます。こういった合併症が起こらないように、またこれ以上進展しないようにするために血糖コントロールを行います。当院では、外来・入院ともに非常に力を注いで診療にあたっています。症状がなくても合併症は進行しますので糖尿病と言われたら早期に受診し早期に治療に当たることが非常に重要です。
1型糖尿病
インスリンを産生する膵臓のβ細胞が何らかの原因で破壊されてしまい、インスリン分泌が低下しインスリン治療が必要となる病気です。当科では、従来のペン型インスリンの頻回注射による治療だけでなく、インスリン持続皮下注入療法(CSII)といったインスリンポンプを用いた治療も積極的に行っています。インスリンポンプに「パーソナルCGM」(持続血糖測定)を搭載した新しいポンプも使用可能です。
甲状腺疾患
バセドウ病、橋本病、甲状腺腫瘍などの疾患を診療しています。バセドウ病は甲状腺ホルモンが高くなる病気で若い女性に多いといわれています。当院では抗甲状腺剤による治療を主に行っています。橋本病は甲状腺ホルモンが不足する病気で甲状腺ホルモンの補充療法を行います。甲状腺腫瘍については、甲状腺超音波、穿刺細胞診、CTなどの検査を行い、必要があれば甲状腺を専門とする外科に紹介しています。
副腎疾患
副腎偶発腫、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、副腎皮質機能低下症などの疾患を対象にしています。特に最近は腹部CTを撮像することが多くなり副腎偶発腫を指摘されることが多くなりました。腫瘍がホルモンを産生していないかどうかを血液検査で調べ、必要があれば検査入院も行っています。特に最近では高血圧症の原因として原発性アルドステロン症という病気が注目されています。これは、アルドステロンというホルモンが過剰分泌されることで高血圧をきたす病気ですが、通常の高血圧症に比較して脳血管障がいを引き起こすことが多いことが分かっています。原発性アルドステロン症についても当科で精査が可能であり、当院泌尿器科で手術を行うこともあります。
脳下垂体疾患
患者数は少ないですが、脳下垂体のホルモンに関する病気です。先端巨大症、クッシング病、下垂体前葉機能低下症、尿崩症といった疾患があります。これらの疾患は症状が非特異的なことが多いので、気づかれにくいことが多い病気です。様々な徴候や検査所見から疑わしい場合は積極的に検査をすすめていきます。
診療実績
1型糖尿病 | 2型糖尿病 | |
---|---|---|
教育入院 | 10件 | 92件 |
入院 | 外来 | |
---|---|---|
個別栄養指導 | 2,229件 | 2,079件 |
集団栄養指導 | 77件 | 0件 |
糖尿病透析予防指導 | フットケア外来 | |
---|---|---|
糖尿病透析予防指導 フットケア外来 | 802件 | 432件 |
甲状腺 | 頚動脈 | 甲状腺穿刺細胞診 | |
---|---|---|---|
甲状腺・頚動脈 甲状腺穿刺細胞診 | 752件 | 638件 | 100件 |
担当医紹介
- 役 職
- 糖尿病センター部長 兼 栄養サポート室室長
- 氏 名
- 岡本 秀樹
- 卒業年
- 1985年
- 専門領域
- 内分泌代謝疾患
- 資 格
- 日本内科学会内科認定医
日本内分泌学会専門医・指導医・代議員
日本糖尿病学会専門医・指導医
日本甲状腺学会専門医
- 役 職
- 医長 兼 栄養サポート室副室長
- 氏 名
- 安田 寛子
- 卒業年
- 2011年
- 専門領域
- 内分泌代謝疾患
- 資 格
- 日本内科学会内科認定医
日本内分泌学会専門医
日本糖尿病学会専門医
- 役 職
- 医長
- 氏 名
- 神谷 高志
- 卒業年
- 2014年
- 専門領域
- 内分泌代謝疾患
- 資 格
- 日本内科学会内科認定医