部門・センター

ME管理室

概要・特色

医療機器の保守点検等の機器管理業務や血液浄化や人工呼吸器等の臨床業務にチーム医療の一員として参加しています。患者さんへ常に安全な医療技術と医療機器を提供することを心掛けています。

臨床工学技士とは

「厚生労働大臣の免許(国家資格)を受けて、臨床工学技士の名称を用いて、医師の指示の元に生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とする者」とされています。

当院の概要

当院では平成17年に臨床工学技士が初採用となり、19年にME管理室としてスタートしました。その後増員を経て現在6名の臨床工学技士が在籍し医療機器の保守点検等の機器管理業務と医療技術・臨床支援業務にチーム医療の一員として参加しています。患者さんへ常に安全な医療機器と医療技術を提供することを心掛けており、休日・夜間においてもオンコール対応することで24時間体制を整えています。

保有資格

  • 透析技術認定士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 医療情報コミュニケータ
  • AMAT  等

主な業務内容

血液浄化療法業務

当院では2019年8月より透析センターが開設し入院・外来患者の透析を行っています。それとは別にHCU病棟での緊急透析やその他急性血液浄化(エンドトキシン吸着、血漿交換、血漿吸着、DEPP、LDL-A、腹水濾過濃縮、白血球除去療法、CHDF等)にも対応しています。主な業務内容としては患者監視装置の日常点検と保守定期点検、患者への穿刺・抜針、透析中の患者モニタリング、定期的な透析液の水質検査等実施しています。医師や看護師と連携し、安全な透析医療を提供することを目標に日々業務に取り組んでいます。

人工呼吸器関連業務
毎日の使用中点検は勿論、使用前・使用後点検や呼吸回路の組立て、回路交換、看護師への定期的な勉強会を行っています。また毎週行われているRSTに参加することで他職種と情報共有に努め、患者へよりよい医療を提供できるよう日々切磋琢磨しています。その他在宅へ移行する患者への機器取扱説明や業者との仲介も行っています。
ペースメーカー関連業務

ペースメーカー外来でのフォローアップ、プログラマーの操作や植込み時・入れ替え時の立ち会い対応、また遠隔モニタリングにて多くの患者の情報管理を行っています。主治医からの指示により入院患者の設定変更や術後1週間後の定期チェックを行う事もあります。
(取扱メーカー:ボストン、日本ライフライン、アボット 等)

補助循環業務
緊急にIABPを導入する際の介助や機器操作、病棟への搬送を行っています。他の機器と同様使用中点検や日常点検、定期点検を行い安全に使用できるか確認しています。
手術室関連業務
手術が安全にスムーズに行える様麻酔器やモニター、シリンジポンプ等の各機器の使用前点検や機器不具合時の対応に努めています。また内視鏡手術におけるセッティングやレイアウト、録画管理についてはMEが主となり行っています。ダ・ヴィンチ症例では機器のレイアウトや点検、ロールイン/アウト、ドッキング、手術中のトラブルに対応しています。その他ラジオ波焼灼術での機器操作、PM植込み時の立ち会い等も行うこととしています。
内視鏡業務
内視鏡センターでは主に上下部内視鏡検査での検査介助やスコープ洗浄、高周波デバイスの管理等を行っています。検査中は患者の状態を把握すると共に、生検や内視鏡的止血術、ポリペクトミーなど専用の処置具を用い医師の介助を行います。
カテーテル検査業務

CAG、PCIやEVTにおいてDrと共に清潔状態になり検査介助に従事しています。
院内ラウンド業務

毎日院内全部署を対象に、医療機器を安全に使用しているかどうかのラウンド点検を実施しています。

医療ガス関連業務

専用の酸素圧力計、吸引圧力計を用い週1回院内全ての医療ガスアウトレット(300箇所以上)の点検を行っています。

ME機器管理業務

1000台以上ある院内の医療機器の内、ME管理室にて管理している機器を中心に保守点検計画書を策定し、それに従い専用チェッカーを用いて点検を実施しています。輸液ポンプやシリンジポンプ、人工呼吸器、低圧持続吸引器といった汎用ME機器については中央管理し、常に安心して使用してもらう様ME管理室にて使用後点検・使用前点検を実施した上で各部署からの貸出依頼に対応しています。
*管理医療機器
輸液ポンプ、シリンジポンプ、経腸栄養ポンプ、医薬品注入コントローラー、人工呼吸器、除細動器、AED、IABP、血液浄化装置、個人用透析装置、透析用患者監視装置、低圧持続吸引器、閉鎖式保育器、ベッドサイドモニター、送信機 等

院内教育業務

臨床の現場で医療機器適正使用の周知徹底のため、多くの勉強会を企画・開催しています。看護師を対象とした勉強会が主ですが、全職員を対象とした勉強会も行っています。内容としては機器の取扱方法(人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプ、除細動器、AED 等)、呼吸生理について、モニターアラームの注意点、ME機器の基礎 等様々です。