診療科
血管外科
概要・特色
4月から隔週で血管外科外来を始めさせていただきました。
血管外科で取り扱う主な疾患は以下の通りです。
(1)透析シャント造設・PTA
慢性腎不全により人工透析をおこなっている患者さんの透析シャントの造設・PTAをおこないます。人工透析では毎分200ml程度の血液を抜いて、機械できれいにして、身体へ返します。点滴や採血をする普通の血管ではこれだけの血流がありません。そこで手首で動脈と静脈をつなぎ合わせて、血流の多い静脈(シャント)を作成します。よい静脈がない場合は、人工血管を皮下に埋め込むこともあります。
(2)下肢閉塞性動脈硬化症
脚の動脈が、動脈硬化で狭窄・閉塞する病気です。近年はカテーテル治療が進歩・増加して、手術は減少傾向ですが、動脈病変の部位によっては、外科的治療が適していることもあります。
(3)下肢静脈瘤
レーザー治療が保険適応となってから、下肢静脈瘤治療は大幅に増加していますが、一部で手術不要な患者さんにまで手術されているという不適切治療が問題になっています。静脈瘤は見た目の静脈が太いだけではなく、静脈弁不全、静脈逆流があることなどが、手術の要件となっています。手術は静脈瘤専門クリニックへ紹介させていただきますが、まずは手術が必要な状態かどうか不安な方はお越しくださればと存じます。
(4)大動脈瘤
近年は、外科的手術に加え、カテーテルによるステントグラフト治療が増加しています。
主な対象疾患
透析シャント
下肢閉塞性動脈硬化症
下肢静脈瘤
大動脈瘤
隔週外来のため、当院では透析シャントの手術を中心におこなって参ります。他の疾患につきましては、適切な専門病院・クリニックを紹介、提案させていただきます。