部門・センター

中耳サージセンター

概要・特色

ごあいさつ

名鉄病院では令和2年4月より中耳サージセンターを開設しました。主に真珠腫性中耳炎、慢性中耳炎、耳硬化症などの耳疾患に対して手術治療を行います。当院では令和元年10月から手術を開始し、令和2年には126件の耳科手術を行いました。センター開設により、お子様からご高齢の方まで安心して手術治療を受けていただける体制がさらに整いました。

センター紹介

耳は外耳、中耳、内耳の3つの部分からできています。このうち中耳は、鼓膜と鼓室で構成されています。鼓室の中には耳小骨という3つの骨があり、音の刺激により起こった鼓膜の振動を内耳へと伝えています。内耳は音の振動を電気信号に変換し、脳へと送ります。

難聴を来す疾患の中には、中耳に原因があるものが多くあります。鼓膜の穿孔(慢性中耳炎や外傷性鼓膜穿孔など)や耳小骨での音の伝達異常(耳小骨奇形や耳小骨離断、耳硬化症など)がこれにあたります。これらの疾患は手術によって音の伝達を改善することで、聴力の保存・改善が期待できる場合があります。
また、真珠腫性中耳炎は中耳に発生し様々な合併症を引き起こす疾患で、手術による病変の摘出が必要です。真珠腫性中耳炎は再発も多く、再発がないようしっかり病変を取り除きながらも、なるべく聴力を温存するという、十分な経験や技術・知識を要する病気です。

当センター長である植田広海医師は、令和2年3月まで愛知医科大学耳鼻咽喉科の主任教授を務め、年間200件を超える耳科手術に携わって参りました。愛知医科大学病院は全国的にも小児真珠腫や先天性真珠腫の症例数が多い施設であったこともあり、小児の中耳手術も経験が多く、当センターでも、お子様の手術も積極的に行っています。
当センターでは経験豊富な医師が、手術はもちろん、手術前後の外来通院や処置を含め責任をもって対応させていただきます。

設備

手術関連機器紹介

手術用顕微鏡 ZEISS TIVATO 700
4K内視鏡
CO2レーザー

担当医紹介

役 職
耳鼻咽喉科部長 兼 中耳サージセンター長
氏 名
植田 広海
専門領域
滲出性中耳炎、慢性穿孔性中耳炎、真珠腫性中耳炎、先天性真珠腫
中耳奇形、耳硬化症、外傷性鼓膜穿孔
資 格
耳鼻咽喉科専門医・指導医
耳科手術暫定指導医
補聴器相談医
役 職
医長
氏 名
小川 高生
資 格
耳鼻咽喉科専門医